宗泉寺の歴史について

當山は南叟周岳大和尚を開山とし、松田彦五郎頼持(宗泉寺殿鉄心宗肝大居士)を開基として、正和三年(1314年) に創建された。その後災火にあい、天正十七年(1589年) に再建されたが、明和六年(1769年)再び堂字焼失し、書類等悉く灰燼に帰したといわれる。

現本堂は文化七年(1810年)十八世大圓全鏡大和尚代に建立された木造入母屋銅板葺の大伽藍である。大間の円柱、鴨居や落とし掛け、外部の火灯窓など珍しい様式である。特に現本堂建立以前に製作されたと伝えられる欄間の花鳥や龍などの透かし彫り、出組みの組物や格天井は、寺の歴史を語る古いものである。昭和58年庫裡を改築、60年には本堂屋根銅板葺工事及び位牌堂を建築し、ついで平成5年に書院及び庫裡を増築、平成16年檀信徒会館を建築し現在に至っている。

境内は自然に恵まれ、春は梅、桜、つつじ。夏は紫陽花。秋は萩、紅葉。冬は南天(難転)と四季折々の花が、訪れる人の目を楽しませ、人々の憩いの場となるよう心がけています。坐禅会や読経会、各種イベントもおこない、広く門戸を開放し開かれた寺として親しまれるよう願っています。